桜文鳥展
2017. 10. 27 FRI / 28 SAT / 29 SUN
フィギュア原型師界の奇才、桜文鳥(トリブレイン)氏、関西初展示会を開催します。
原型師の中でも一際異彩を放つ桜文鳥氏。プライベートの都合により、活動休止期間がようやく終わり、本格活動開始。
アンダーイレブン時代の作品から、現在の1/1 scale RSH(Real Scale Head)シリーズまでの約15年間の作品群を一挙に公開展示いたします。
さらに、展示作品にはスタジオ照明効果を施し、本格的に撮影を楽しんでいただけます。
関西ではなかなか桜文鳥作品を間近に見る機会がありませんので、是非この機会をお見逃しなく!
会 期 | 2017年10月27日(金)・28日(土)・29日(日) |
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時 間 | 11:00 - 20:00 |
場 所 |
新大阪スタジオ<SOS> 大阪市淀川区野中北1-2-40 >>MAP |
入場料 | 無料 |
主 催 |
新大阪スタジオ<SOS> >>CONTACT |
内 容 | 作品展示・物販・撮影会 |
ワンダーフェスティバル(以下WF)2009夏、幕張メッセ会場で初めて観た衝撃は未だ忘れられ無い。フィギュアに少しでも興味のある方はご存知だろうそのWFは、全国から集まった原型師がガレージキット※を展示販売する、海洋堂主催のオタクの祭典だ。その会場の一角に桜文鳥作品があった。大多数の出展者はアニメや漫画のキャラクターをモデルに製作している。しかし、少数ではあるがオリジナルのキャラクターを製作している原型師がいる。その中で一際異彩を放つフィギュアに目が釘付けとなる。それは「チョコちゃん」という名のフィギュアだった。それは少女フィギュアであり、ジブリアニメのような懐かしさと愛らしさが見て取れる。しかし何処か違和感がある。そう、生々しいのだ。他の大多数の美少女フィギュア原型師は、元が二次元のキャラクターを三次元へと還元するプロセスを取る。それ故に体臭や垢が振るい落とされた元ネタを元に、フラットな形式美を探求することになる。しかし、彼のフィギュアは元ネタが三次元(現実)であるのは間違いない。(後日取材で確信を得る)このWF会場内で感じた違和感は、現在彼が手がける1/1スケール少女像「RSH(Real Scale Head)」シリーズへの興味へと繋がる。
桜文鳥はとてもマメな人だ。それは、10年以上にも及ぶ彼の製作ブログが物語っている。一体一体の製作対して、眼球や歯、一重瞼(作者談では奥二重瞼)の表情や動勢について、また、パテや粘土などの組成がもたらす質感の違いなど、事細かな試行錯誤が記されている。なぜ彼はそこまでして生身にこだわり、探求せざる得ないのか。そんな興味が今回の展示起点であり、WFで感じた違和感を共有していただく展示意図である。
その違和感(=生々しさ)は、決して「不気味の谷」に落ちることでは無い。桜文鳥の作品の前では淡い「恋」が芽生え、ある種の「エロティシズム」を覚えるのだ。それはとても危険な感覚であるが、同時にとても純粋な「美しさ」を感じるのである。
※「ガレージキット」レジンキャストなどで少数生産される組み立て式の模型
作家近影(撮影場所:陣馬山付近)
1972年5月23日、東京郊外の団地内にある小さな病院で生まれる。幼稚園時代。将来の夢はゴミ収集車のおじさん。ただ後ろにつかまって走りたかっただけ。小学校低学年時代。ドラえもんが帰ってしまうエピソードに感動し、夜露に濡れた窓にドラえもんの絵を描く。小学校高学年時代。ガンプラとファミコンに没頭。映画「のび太の海底鬼岩城」のバギーちゃんの最後に泣く。中学校時代。バイクに乗りたい欲求を自転車でごまかす。高校時代。念願叶ってバイクにのめり込む。改造〜走るの繰り返し。専門学校時代。特に夢もなく、バイクとファミコンに明け暮れる刹那的な毎日。フリーター時代。車の免許を取るがバイク三昧の毎日。一人旅の魅力に目覚める。ぬるま湯時代。某大型小売店で働き、仕事と旅の繰り返し。2001年の夏の終わり、友人の甘い誘惑に乗って夢を抱き、仕事を辞めて友人2人とフィギュアディーラー「UNDER ELEVEN」を結成。2008年12月、母が末期の胆嚢癌であることがわかり、母の通院&入院による病院通いと父の介護もやることになり、仕事が疎かになってくる。2009年8月20日、母死去(享年72)。一時的に創作意欲喪失。2010年、UNDER ELEVENを解散して「トリブレイン」名義でソロ活動開始。2016年9月、長年介護をしていた父が脳梗塞をきっかけに入院し、1ヶ月後に終末期医療施設に転院。事実上、もう家には帰らないことを意味する。2017年4月8日、父死去(享年87)。これからが人生の本番であるとの思いを抱き、現在に至る。
かえで*
©️CAPCOM
ビキニのみおちゃん*
©️みほとこうじ
あかねちゃんとアヒルちゃん
カンナちゃんと花
浜辺のリナちゃん
きせかえマチコちゃん
惣流・アスカ・ラングレー*
©️カラー
綾波レイ*
©️カラー
メイ
ひなたのひなちゃん
イヴ
バニー・ララビィ
ビキニンジャ・ひかり*
©わんぱく・SUDACCI
ビキニンジャ・あずさ*
©わんぱく・SUDACCI
ビキニンジャ・つばめ*
©わんぱく・SUDACCI
チョコちゃん
魅機ちゃん*
©平山瑞穂・阿部潤 / 小学館
ヴァルフォックス
1/1ヘッド RSH
文鳥ヘッド
※(*)版権物のため、展示を見合わせる場合がございます。
※展示作品に無許可で、お手を触れないようお願いいたします。
ガレージキット販売や、ここでしか買えないSOS×桜文鳥のオリジナルグッズ「桜文鳥撮り下ろしフォトTシャツ」「桜文鳥イラストTシャツ」・「ピンズ」 etc. を限定販売いたします。
※内容は変更となる場合がございます。
※無くなり次第、販売終了となります。
※デザインは変更となる場合があります。
作家本人撮影風景
スタジオに展示された桜文鳥作品を、お客様自身のカメラでご自由に、そして本格的に撮影することができます。タングステンライトの柔らかな照明効果や、自然光撮影など、作品に合わせたライティングを施します。また、時間によって配置構成を変化させます。
※撮影中は展示作品に十分ご注意ください。
※作品は場所を移動可能です。詳しくはスタッフまで。
※万が一作品に破損・損傷があった場合、損害賠償金を請求する場合がございます。予めご了承ください。